小海町高原美術館で所蔵するSPレコードのコレクションから、J・S・バッハ作曲の「ブランデンブルク協奏曲」にスポットをあて、同曲のLPレコードでの音源、また、ジャズにアレンジされたCD音源を聴き比べる、約30分のユニークなレコードコンサートです。
聴き比べることで、SPレコードの音の特質が浮き彫りになることでしょう。
クリスマスに素敵な音楽体験はいかがですか。

鑑賞曲
J.S.バッハ作曲
ブランデンブルク協奏曲 第三番 ト長調

1.SPレコード
演奏:ブッシュ室内管弦楽団
指揮:アドルフ・ブッシュ(Adolf Busch 1891-1951、ドイツ、ヴァイオリン奏者)
収録日:1935年10月10日、16日
収録場所:クィーンズ・ホール(イギリス・ロンドン)
演奏時間:9′00″

2.LPレコード
演奏:ミュンヘン・バッハ管弦楽団
指揮:カール・リヒター
収録日:1967年1月9日〜15日、1月19日〜25日
収録場所:ミュンヘン音楽大学
演奏時間:11′09″

3.CD(ジャズに編曲)
演奏:ニューヨーク・オーケストラ
編曲:ベニー・ゴルソン(1929〜)
ゲストミュージシャン:アート・ファーマー(ソロ・トランペット)
収録日:1989年1月17日〜22日
収録場所:ナショナル・エジソン・レコーディング・スタジオ(ニューヨーク)
演奏時間:9′39″


SPレコードコレクションについて

当館が収蔵する
SPレコードは、小海町松原湖高原別荘地在住の、宮昭雄氏が小海町に寄贈された作品を平成9年7月の当館の開館に合わせ、1年をかけて清掃・整理したものです。
このコレクションは、第二次世界大戦以前に日本で発売されたクラッシックを中心として、その作品数は370枚を越え、レコード枚数は1,100枚に及びます。
往年の名演奏家、伝説となった巨匠の作品、また、今やCDで聴くことが不可能になった音源や世界中のコレクターが血眼で探し求めているレコード等、貴重なレコードが数多くあります。現代のチェロ奏法を確立したといわれるパブロ・カザルスの出世作バッハ「無伴奏チェロ組曲」、録音が少ない伝説のヴァイオリン奏者エフレム・ジンバリストのブラームス「ヴァイオリン・ソナタ」など、室内楽の代表作が網羅され、また、ベートーヴェンの交響曲は、メンゲルベルク、ワインガルトナー、ワルターなどの名指揮者で全9作あり、シューベルト「美しき水車小屋の娘」は、戦前のドイツの名バリトン歌手ゲルハルト・ヒュッシュが歌っています。その他にも音楽史上欠くことのできない演奏家たちの録音が見つかりました。常に聴かれ続けなければならない名演奏がここにあります。
音楽がレコード芸術としての分野で花開いた頃、レコードは宝物でした。時代の薫り溢れる貴重なSPレコードを資料性の高い印刷物も含めて、ただ収蔵・保管するだけでなく、皆様と共に音を聴き、歴史を検証する作業を続けて参ります。

演奏:パブロ・カザルス
作曲:バッハ
作品:無伴奏チェロ組曲