休館日:火曜日、祝日の翌日(11月4日)
開館時間午前9時〜午後5時(入館は午後430分まで)
開催場所:小海町高原美術館
入館料:高校生以上500円、小中学生150
主催:小海町高原美術館
後援:八ヶ岳ミュージアム・リング
協賛:株式会社イーストウェスト 
協力:清里フォトアートミュージアム


小海町高原美術館では、初めてとなる写真の展覧会を開催いたします。本展では、多様化する現代の写真表現のなかで、真摯に写真に向き合い、対象の本質に対峙し、独自の表現を追求している世代や技法の異なる3名の写真家を取り上げます。
井津建郎は、世界の聖地を大判カメラで撮影しプラチナ・プリントで表現しています。その静謐で精密な表現は写真の持つ美しさに改めて気付かせてくれます。アンコール遺跡から、ブータン、インドの人々の心に在る、内なる聖地に至る表現を辿ります。
六田知弘は、祈りの空間を、光と闇の見事なコントラストで捉えます。対象と自己との関係性、対象の記憶をその場に身を置き時間をかけて自然光で撮影します。代表的な連作のひとつ、ロマネスクのル・トロネを始めとするシトー派修道院を主題に展覧します。
クリタケイコは、写真を現実と幻想の世界の関わりを唯一表現できる媒体と考えます。小海町の風景、東日本大震災に心を痛めていたなか出会った、希望と特別の意味をもつ桜、現在滞在制作中のアイスランドを瑞々しい感性で捉えます。
3名の作家の作品を通じ、写真の内なる世界を感じていただけたら幸いです。


関連行事
◎オープニング・レセプション、アーティスト・トーク 9月17日[土] 15:00〜17:30
六田知弘氏のトークと、井津建郎氏、クリタケイコ氏のビデオメッセージ
◎講演会 10月1日[土] 14:00〜15:30
演題:写真表現の可能性〜プラチナ・プリントとヤング・ポートフォリオ〜
講師:山地裕子氏(清里フォトアートミュージアム主任学芸員)


出品作家略歴

井津建郎(いず けんろう)
1949年大阪生まれ。70年渡米。ハリー・ウィンストンなど宝石の広告写真を数多く手がける。遺跡の作品だけでなくヌードやスティル・ライフの作品がメトロポリタン美術館をはじめ海外の多くの美術館に収蔵されている。07年、アンコール小児病院運営の功績と長年におよぶ創作活動に対し、写真界の“アカデミー賞”と言われるルーシー・アワード(米)のビジョナリー賞を受賞した。ニューヨーク在住。

六田知弘(むだ ともひろ)
1956年奈良県生まれ。早稲田大学卒業。88年ヒマラヤのシェルパの村に暮らして撮影した最初の個展「ひかりの素足─シェルパ」(新宿ニコンサロン)を開催。以降、「祈りの空間、祈りのかたち」をキーワードに世界各地を撮影する。07年「祈りの中世 ロマネスク美術写真展」(国立西洋美術館)を開催。また、「光」とものの「存在」にこだわった、ファインアートとしての写真作品も多く発表する。東京都在住。

クリタケイコ
1975年生まれ。2006年にゴールドスミス・カレッジ・ロンドンのメディア科修了。雑誌や書籍の撮影の他、日本国内外で作品を発表し続けている。主な写真展に2008年PUNCTUM Photo+Graphix Tokyo『H2O』、2009年レイキャビック写真美術館『innocent water』と、ASI美術館『tree/sleep』がある。おもな作品集に『wonder Iceland』(mille books) 『mystic water/geothermal』(swimciel)がある。神奈川県在住(展覧会会期中はアイスランドにて滞在制作中)